ルピシア飲むのやめました|無添加好きの弊害

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カフェインレス紅茶

「添加物フリー」「無添加」「香料・着色料不使用」…。妊娠出産を経るとこんな謳い文句の商品を手にする機会が増え、なんとなく自分も体に良さそうな物を選ぶように。その延長でカフェインレスのお茶類も香料フリーの物を選ぶようになりました。大好きだったルピシアで買い物ができなくなった件について。

「自然派」好きの行きつく先は…

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小さな子どもを育てていて、コロナの影響等もあり「自然派」とか「身体にやさしい」という言葉に知らず知らずのうちに注目するようになりました。食品に関していえば、原材料を確認する癖がつきました。どちらか選べるなら、添加物など『よく分からない材料』が入っていない物を買う。料理に使う出汁も顆粒だしから切り昆布に代わり、味の仕上がりもよくなりました。これは習慣にしてホントに良かったなぁ。と思っていたのですが…

香料がキツイ。人工的な匂いに過敏

「ゆるく自然派を実践していこう♪」「自分にできることから始めよう!」…と、気軽に始めたナチュラルライフ。1年くらい経った頃に訪れた『弊害』にずっと悩まされています。それは香料に過敏になってしまったということです。はじめは電車やエレベーターで一緒になった人に対して、「(このひと香水キツイなぁ‥)」と思う程度でした。時々「どうしたん?」ってくらい香水たっぷりつけてる人がいるじゃないですか。ホントやめてほしい~ と内心思っていたころに、夫が使い始めた整髪剤の匂いを嗅いで「なんだかおかしい」と思いました。

全てがトイレの匂いになる

朝、夫が整髪剤を使うと家中にその匂いが充満する。真冬でも窓を全開にしないと耐えられないレベル。その整髪剤がどんな商品なのかは知らない。とにかく「ちょっと良いお店のトイレの匂い」がする。耐えきれず夫に使用をやめてほしい旨伝えました。が、夫が買った次の整髪剤も、その次の整髪剤も「トイレの匂い」なのです。安物ではなく、ちょっと良いヤツの匂いだとは分かるのですが。つまり『人工的な匂い』に体のセンサーが働いて、これまでより強く匂いを感じるようになってしまったのです。

他人の匂いがとっても気になる

多くの人は体臭カバーのために香料を使用されていると思いますが、今の私は体臭より香料がツラい。混み合う電車で他人の体臭を嗅ぐなんて、そりゃ嫌ですよ。でもお互いマスクをしていれば、なんとか。でも香料に関してはマスクをしていても離れていても漂ってくる。トイレのドアを開けた瞬間にトイレの香料の匂いがするようなイメージです。そんなことで、他人の使う香水はもちろん、柔軟剤の香り、整髪剤の香り、とにかく人工的な香料全般に対して反応するようになってしまいました。イヤ、ほんとに辛いです。こんなこと人には言えないですし。

このお茶は香料の味

さて、本題ですが私にとって「香料断ち」の最後の砦はお茶類でした。お茶にも香料が入っている。そのことに暫く気づいていませんでした。あるとき、ルピシアのお茶を飲んで「あれ?」と思ったのです。そして商品のウラ(原材料)を見ました。『原材料:紅茶、香料』…なるほど。これもか。ルピシアで入手したデカフェ紅茶、ルイボス茶、ハーブティー、そのほとんどに香料が入っていました。お茶の類に香料が入っているのは知っていたはずなのに、なんというか「お前もか!」という気持ちになりました。

紅茶に香料が入っているのは(たぶん)当たり前

決してルピシアが香料フリークなわけではなく、「紅茶」や「フレーバードティー」と名の付く商品にはほとんど香料が使用されています。思えば紅茶会の主役であるアールグレイティーは、紅茶に「ベルガモット」という柑橘系の香りを纏わせたものです。ベルガモットのないアールグレイはアールグレイではない。この華やかな香りを添えた紅茶は脈々と受け継がれてきて、世界中で飲まれているのですから…いまさら「香料入ってるじゃん!」なんてツッコミを入れるのは野暮というか、もはや恥です。

でも華やかな味を楽しむ紅茶と比べて、低刺激をモットーとするカフェインレス飲料にまで香料は必要なのか。つい一昨年まで美味しく飲んでいたのは自分ですが、今はその味がなんとも不自然に思えるのでした。

ルピシアだけではない(2023/1/14追記)

ちなみに念押しをしておくと、添加物を入れた茶類を販売しているのはルピシアだけではありませんよね。他ブランドのフレーバードティーであっても私の感想はだいたい一緒です。飲めば小さい頃に文具屋で買った「匂い消しゴム」を食べている気持ちになる。(そしてこの感想は、作ってくださった方に失礼なコメントだとも自覚しています。)

ルピシアが特別多くお茶に香料を入れているとは思いません。ただ、ルピシアは商品の種類が豊富で、フレーバーティーがずらりと並ぶお店。目立つところに置かれる季節の商品は高確率で香料入りのフレーバードティー。ノンフレーバードティーも多数取り扱っていますが、ルピシアをここまで有名にしたのはクッキー、チョコ、フルーツ…といった珍しく華やかなフレーバードティーの数々で、私もそのファンの一人でした。だからこそ、突然のルピシア断ちは残念な出来事でした。

完璧な「自然」はない

エコやナチュラル派をどんなに謳ったところで、完璧にそれを実践することはできません。子どもが大好きなお菓子には香料が入っていますし、家族で食べるお誕生日ケーキにも香料がたっぷり入っていることでしょう。外食の楽しみがなければ暮らしていけません。だから紅茶に香料が入っていたごときで騒ぐのはナンセンスです。

でも、つらいもはツラい。いまはpukkaのハーブティーを愛飲しています。原材料にこだわっており、香料も自然素材で作った物を使っているそうです。このシリーズを10種ほど買って飲んでいますが、どれも美味しいです。

念のために言っておくと、「味の良し悪し」でいえばこれが一番なのか最高なのかは分かりません。実際、この体質になる前に飲んだときはここまで感動しませんでした。しかし香料が苦手になった今飲むと、これは完全に別の飲み物なのです。

最後に…

紅茶を飲む楽しみを幾度となく教えてくれたルピシアというお店に、とても感謝しています。身近でおしゃれな専門店として、ルピシアの果たした役割は大きいです。実は今でも月1くらいで近所のルピシアにふらっと立ち寄っています。あぁ、買うものがないな…と思いながら、お店の雰囲気を少し味わって帰ります。(だいぶ未練がましいですね。)でも香料フリーの商品は一部ありますし、これから増えていけば利用したいと思います。

それでもルピシアが好き(2024/1/6追記)

追記:ちなみに2024年1月現在、久々にルピシアの紅茶を購入して愛飲しています。購入したのはノンフレーバードの福袋。香料フリーの紅茶が詰まったものです。香料だけでなくカフェインも控えている身としては、なかなか消費しきれず購入を迷ったのですが、やはり福箱を開ける時の楽しみは格別です。1年がかりでじっくり楽しもうと思います。

ルピシアの福箱は10代のころから楽しみにしてきました。あの5400円以上の福箱につくちょっとしたオマケも、今年は何かな??とワクワクしたものですが、ここ数年は香料添加の茶葉セットか茶器で、どちらも欲しくないな…と思うとワクワク感が一気にしぼんでしまいます。

こんな風に、楽しみが一つも二つも消えてしまうことを思うと、添加物だって気にならないうちは、気にしなくていい。その方がよっぽど幸せだと思っちゃいますね。この体質になったことを不幸とも思わないし、添加物をとっている人が悪いとか残念だとか一切思いません。そこは両立する感情なのです。つまり読んでくださったあなたが香料OKの人であれ、NGの人であれ、良し悪しはありません。そこはご理解いただけると嬉しいです。そしてしつこいですが、この記事はアンチ・ルピシアではありません。むしろこんな体質でもまだ買ってる私は相当なルピシアファンですから。

ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。似たような境遇の方の目に留まれば幸いです。

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